2024年5月
はじめに
個人的に上達を目指して上級者のしぐさを見て思考しながら、時には上級者の指導もいただきながら、仲間と切磋琢磨してきたが、そろそろ私の技量、体力、精神的なものも含め、上限に近づきあると思い、その私のテニス集大成の思いでまとめてみました。まとめたものが良いものかどうかはわかりませんが、これらが常にできるなどとは思ってもいないが、目標にしてこれからも自分なりにやっていきます。みなさまにはほかの指導本もたくさんありますので、そちらも参考にしながら自分に合ったものを選択し、自分独自のものをつくって、上達と無理してけがをしないように楽しいテニスライフを祈念しております。
次の目次で書き進めています。
1.基本的な考え
2.上級に必要な気づきについて
3.上級を目指す技量について(これが主目的)
4.その他私の特別な気づきについて
そして、「おわりに」を書いています。
1.基本的な考え
◎やれるのは仲間がいる(ご縁)から、仲間に感謝してやること。
◎練習や試合でも相手に敬意も持ってやること。(良いご縁を続けたい)
◎試合では決められたルール(ローカルルール含む)をまもること。ルールがおかしいと思うときはみんなで話し合って修正していこう。
◎セルフジャッジでは正直に判定すること。
◎練習を始める前に体をほぐすとともに精神も整えること。気になる部位を動かすこと。ストレッチや軽く走るなどをすること。
◎勝っても負けても楽しくやること。
◎試合になると勝敗(引分けもあり)がつき、嬉しさ、悔しさはつきものであり、そんな中で楽しさを見つけて、どうすればうまくいくかの気づきとその練習をしよう。
◎テニスという競技は決められたコートでテニスボールとラケットでネットをはさみ、屋外では自然現象(風や太陽光等)の影響をうけながら、打ち合う競技であり、少しでもうまくいくように改善・修正して楽しいものにしましょう。
◎屋外での自然現象は全員にトータルでみて平等です。
2.上級に必要な「気づき」について(当たり前で基本的なことと思いますが)
わかってはいるが、なかなかできない、できないことが多いのが現実ではないでしょうか。
無意識にできるように、いい結果が少しでも多くなるように、練習・訓練して、欠点を修正して、良い意識・習慣化ができるといいと思います。
◎天気状況(太陽光や風)を常に把握しなければならない。
◎相手側のポジショニングを常に把握しなければならない。自分側も。
◎ボールはラケットに当てるまで常に見続けなければならない。(ボールを最後までよく見て打つようにとよく言われるが、その時だけですぐ忘れてしまう。習慣化するくらいまで常に見ることをしようということ)
◎適球に対して、早く強いボールを打つことができなければならない。(どんなボールでも打てるわけではない)
◎グリップしてない一方の手は常にラケットに添えて軽く握って置き、その動きで、必要な時にラケットの角度を瞬時に微妙に変えることができるし、また、テークバックをすばやくやることもできるし、同時に体を横向きにすることもできる。次の打つ動作が自然に整う。
◎ラケットのテークバックをボールが来る前に、打てる状況をつくり、待てるくらいに早くできるようにしないといけない。
◎ボールは常に動いていて、早いボール、遅いボール、変化球(癖玉)もあり、それを返球するので、瞬時の判断・見極めが必要で、それに合った動きが必要。ボールをよく見極めてフットワーク良く打つ位置に移動しなければならない。
◎相手の動きをよくみながら、ボールの来る予測も含みフットワーク良く、動くようにしましょう。(けがをしないように無理な動きはしないように)
◎多くの場合、ボールをラケットに当てるだけでなく、最後まで振り切ってボールを打つことができないといけない。早いボールも遅いボールもそれなりに振り切ること。(できるだけラケットの真ん中に当てるように)
◎ボールによってラケットを振らない(面を押し込む気持ち)で当てるだけの場合もある。特に早いボールやネットぎりぎりのボール等の場合、ボールを最後まで見てラケットの面の角度を微妙に変えたり、押し込む力加減も考え、身体も適度に移動させ、瞬時にラケットの中心にうまく合わせること。
3.上級を目指す「技量」について
上記2.の「気づき」を練習・試合で積み重ね、見えないところでも努力して、ある程度習得(習慣化・無意識にできる)できて、さらに以下のことができる人が上級の方だと思う。当然ながら上記一の基本もできている方です。
上級の方は全体的にミスが少ない(ミスをしないわけではない)。早いボール(ストローク・サーブ・スマッシュ等)が適宜、ある程度狙ったところに打てる。打ち方が安定している。攻め方がうまい、全般に余裕が感じられる。
そして、これはというところで極力ミスをしないでポイントをとれる打ち方ができる(相手のミスを誘うことにもなる)。結果、ゲームの勝ちにむすびつけている。
共通して言えることは、
◎ボールの状況(早い・遅い・癖玉等)を瞬時に判断して、打つ位置にフットワーク良く移動して、テイクバックの構えが早い。
◎ボールを最後まで見て、状況に応じたジャストフィットした適打(強いボール・つなぎのボール・やわらかいボール等)の打ちわけができる。
◎全般的に失敗に対して考え・修正力があり、同じような失敗を繰り返さないようにしている。
上級への強化ポイントを次の四つに絞って書いてみる。(ほかにもあるが各自で、それぞれの、「ここを」と思う気づきのところを強化・注力してほしい)
◎得意のストロークをつくる(一番多く使うフォアハンドストローク)
◎振り切るサーブをつくる(うまく決まればよい流れが作れる)
◎打ち分けるスマッシュをつくる(うまく打てばポイントをとれる)
◎うまく当てるボレーをつくる(ストロークよりボレーが強い)
<得意のストロークをつくる(一番多く使うフォアハンドストローク)>
これを身につけると自信をもって守りも攻めもできるようになる。
そのための方法は、
「早いボールを打てること」と「早いボールへの返球ができること」の対応ができるといい。共通することはボールの質を瞬時に見極めて適切に対応できることになる。そのためにはまず、ボールを最後まで見なければならない。人からよく言われるがどのようによく見るのが良いのか、その方法の一つに次のものである。
① ボールがネットを超えてくるがそのボールのバウンドするところを見ることができるようにする。
早いボールでも遅いボールでも同じ意識でボールをみること。
② 次に、バウンドする時点で打てる地点にフットワーク良く移動を完了して、それに伴い、ラケットのテークバックが完了していて、打つ動作のかまえができていること。
(遅いボールでも早いボールでも同じように行えれば良い)
③ そして、ボールの質(早かったり、遅かったり、曲がったり等)に合わせてスイングもそれぞれに合わせミスしないようにラケットを振りぬく。ボールの状況にもよるが極力早いボールで打ち返すことができるようにする。早いボールを打つ時にはそのヒッティング・ポイントを試行錯誤して体得すること。何度かうまく打つコツをつかむと以降うまく打つことができる。(そこまでいくにはかなりの時間がかかることが多い)
④ まとめ(一つの目安として)
「ボールが来て、バウンドするときには、テークバックを 完了して待ち構え、ジャストフィットして振り切る」
<振り切るサーブをつくる>
ゲームではサーブから始まるので、相手の立ち位置を把握しつつも、確実に入れる意識をもって、立ち位置も考え、2度のサーブチャンスを活かすように、サーブを打つスタンス(構え)、トスの上げ方、ラケットのテークバック、ラケットにボールを当てての振り切り方、の一連の動作をスムーズに行わなくてはならない。
上級レベルでは次の要件が求められると思う。
打つ方向に基本スタンスをとる、膝に余裕を持たせ、トスを上げ (体をねじり)ながらラケットをテークバック(できるだけ大きく)し、ボールを見続けて、落ちてくるボールをジャストヒットして振り切って打つ。(トスはどのようなボールを打つかによって上げ方が変わる)
① ある程度、狙ったところ(ニア・フォア・ボディ)に打つ
相手の立ち位置を見て、打つところの立ち位置を決め、横向きで打つ方向を見定める。
② ストレートの早く強いボールを振り切って打つ(主にファーストサーブ)
トスを少し前目(ラインより30cmくらい)に正確に上げ、グリップはストレートで打てる握りにして、ストレートに振り切る。
③ スリ上げドロップするサーブを打つ(主にセカンドサーブ)
トスはほぼ頭上か少し前目に正確に上げ、グリップは少しカットできる握りにして、上に向けてカットするようにラケットを振り切る。
◎ サーブはゲームの流れを変える要素を持っており、ファーストサーブを決めると、流れが良くなり、ダブルフォルトすると、流れが悪くなるような気がする。
<打ち分けるマッシュをつくる>
スマッシュを打つ位置に、すばやくラケットを肩越しにテイクバックしながら移動し、横向きになり、瞬時に相手の位置、ラケットを補助の手の方で打つ角度(打ちこむ先を左か正面か右か)を瞬時に決め、ラケットの握りを微妙に変え(左か右の場合)、ボールの状態を把握して、最後まで見て、的確(早いボールか、角度か、軽くねらったところにか等)に判断して打つ。
スマッシュはラケットの振り方は同じだが、グリップの握りを少し変えることによりボールの飛ぶ方向を少し変える。
◎ラケットをフラットに握り、ボールをまっすぐに打つ
◎ラケットの握りを少し薄く握り、ボールを少し左に打つ
◎ラケットの握りを少し厚く握り、ボールを少し右に打つ
スマッシュを打てる状況になれば、ポイントをとれる絶好のチャンスとなる。それをものにできるとよい。
<うまく当てるボレーをつくる>
ボレーはより集中力が必要になるプレーである。一瞬の判断でボールをラケットに当てなければならず、あまり考える時間がない「とっさ」の動作と言っていい。そのためには次のことが必要で常に意識しなければならないと思う。
◎ボールがいつ来てもいいように気を抜かないで構えて いること。
◎なんとはなしに構えていて、ボールが突然くることが多く、動作が遅れ、ミスすることが多いので、ボールがいつ来てもいいようにしっかり構えて待つようにする。
◎ボールが来たら、ボールをしっかり見て、ボールの状態(早い遅い等)を見極めてフットワーク良く体を移動させるなどして、ラケットの面をボールのところにとっさに持っていく。
◎ボールをできるだけラケットの面の中心部に当てるように、ラケットの面の角度を微妙に変えたり(添えてる手の方でやる)、振り方(押し込み方)を柔軟にして返球する。
◎ ボレーで返球しても、再度、打ち返されるのを見込んで気を緩めないで、再度、戻って来るボールに対応する。何度か繰り返されることがあるが、ボレーの方が断然有利なことを知っておくとよい。
4.その他私の特別な気づきについて(私が特に思うことですが)
◎年齢を重ねると、体力も減少していき、機敏性も衰えていき、気力(気合)の継続もままならなくなり、同じようなミスを繰り返したり、ボンミスもでてきたり、元に戻すことが難しくなってきて、ずるずるいってしまうことがある。そんなことに気がついたら、気持ちを入れなおしたり、軽く素振りをしてみたり、修正の意識をしたり、気合の入れ直しをしてみたり、深呼吸をしたり、ゆっくりを意識したり等、スイッチを入れ替えるようなことをしている。
◎精神も整える。体の部位をほぐすとともに、けがなどしないように自分の 思いを阿弥陀さまに見守ってもらうように、お願いする。阿弥陀さまへのお礼とお慈悲をお願いする。目には見えないが確実に救いの力を差し伸べてくれていると信じている。
◎伊達公子選手のライジング打ちはテークバックを早くしないとできない技で、それを見習うためにも「テークバックを早く」の意識は大事と思う。
◎ボレーの返球とストロークの返球ではボレーの返球が俄然有利であり、ストロークでボレー返球側へ返すと難なく返球される。(ストロークとボレーでやりあうと断然ボレーの方が優位である)
◎私は散歩の時に田舎なのでラケットを持って歩き、人のいないところで、素振りをしている。いろいろ気づきがあり、実践でためしている。ラケットを箸を持つようになじんでいくのもいいように思う。いろいろな気づきもすぐはできない。体で覚えるまでには時間がかかると思う。一度覚えると満足感がある打ち方ができる。
◎セルフジャッジの判断で自信がない時がある。そんなときはコールして見て、確認してみることをしている。勘違いもあるし、すべて完璧なことはできない。そんなときにはその場で相談して、決めるようにしている。決まったことには従う。
◎テニスはボールをラケットに当て、ネットをはさんでやる競技。そのための基本中の基本はボールをうまく打つために、まずはとことんボールをみる。そして適切な方法でラケットにジャストフィットさせてボールを打ち返す。こんな当たり前なことを思っている。
◎上級くらいに技量が上がると、なにかと余裕ができるように思う。その効果は勝ち方にある。終わってみると勝っている。上記でいろいろなことを書いたがそれらがよりできることが相手側より、ミスの数が少なかったり、肝心なところで多くのポイントをとっていることと思う。もう一つ思うことは無理なく動いてプレーができるので、ケガをすることも少ないのではないかと思う。
おわりに
だらだらと書いてみましたが、なにかお気づきのことがあれば、ご自身のご判断でやってみてはいかがでしょうか。
言葉では、頭ではわかっているが、実際にやれているか、やれるかは別です。なにごとも、なかなかできないことが多いのが現実です。当初は言葉と行動が一致しなくても、やり続ける過程(継続してやる努力)、そして、うまくいくようになると、はじめて、この時点で、まー良しとすることになると思いますが、そうは言っても、一過性かもしれません。さらに、次が待っているように私には思えます。
私の上達(上級)へのこだわり(スローガン)を下記して終わりとします。ご拝読ありがとうございます。
◎私の今、個人的に次のことを特に意識していることです。
「ボールを最後まで見る」
「フットワークよく移動」
「テークバックを素早く」
「ボールをラケットにジャストフィット(振りきりOR押込み)」
さらに意識することは
「ラケットを握ってない方の手をラケットに添え(軽く握る)、ラケットを自由にあやつる」
「ボールをよく見てゆっくりプレーをする」
「上級者とやるときは、胸をかりるつもりで、無理しないで、ねばってやる」
究極は、
「みんなで楽しくやること」
です。
以上
(追伸) 以下のものを過去に作っています。ご参考にしていただけたらと思います。
第一部:『硬式テニス48願』(別冊)
第二部:18項目を+αしてみました(HPに掲載)
第三部:硬式テニス、覚え覚き。(チェックリスト)(HPに掲載)
そして今回第四部(最終版)を作りました。
(今現在の状況です。後日、変更・廃止がありますのでご承知置きください)













